私たちの体は常にエネルギーを消費して動いています。エネルギーを消費すると今度はエネルギーを蓄えて動くための準備をします。この一連の過程をコントロールしているのが自律神経です。
エネルギーを消費するときには交感神経が働き筋肉を動かしたり心拍数や血圧を上げて体が動けるような状態にします。一方体を休めて内臓を働かせたり、心拍数や血圧を抑えたりするのは副交感神経がコントロールしています。体を回復させるためには副交感神経がしっかりと働くことが重要な条件となります。
現代社会においては交感神経が優位になり常に体が興奮状態に陥るリスクがあり、そのことによってエネルギー不足となり体は慢性的な疲労状態となります。副交感神経がしっかりと働いて栄養素を消化、吸収がスムーズに出来ていれば体は順調に回復します。そんな副交感神経が一番働く時は睡眠時です。睡眠が短くなると副交感神経もうまく働かなくなるため体が回復することが出来なくなります。
多くの場合、体の不調は当たり前のことがおろそかになっているときに出てきます。自分の生活を見つめ直してみるのは大切なことですね。