生活習慣や職場環境から生じる腰痛のリスクを減らすには、腰に負担のかけない立ち方や座り方を知っておくことが大切です。
〇長時間の立ち仕事と腰痛
長時間立ったままの姿勢が続くと、重たい上半身を下半身で支えることになり、腰に大きな負担がかかります。立ち仕事の多い接客業や販売員、警備員などは腰痛が職業病になりやすいといわれています。
・立ち方
あごを引き、お腹の力を引き締め、背筋を伸ばして立ちます。このとき肩の力は抜いて左右の高さを揃えましょう。重心は親指の付け根に置くとバランスをとりやすくなります。前かがみや反らしすぎの姿勢は背中や腰に負担をかけるので気を付けましょう。
〇長時間の座り作業と腰痛
座っているときの腰への負担は意外と大きいものです。特に猫背や前かがみの姿勢だと腰の筋肉や靱帯にかかるストレスが増大し、痛みを感じる原因になります。30分~1時間に1回は休憩をとりましょう。
・座り方
椅子に深く腰かけ背筋をまっすぐ伸ばします。猫背にならないように注意しましょう。腰と太もも、太ももと膝はほぼ直角を保ちます。足の裏全体が床につくように椅子の高さを調整しましょう。
立つ場合でも座る場合でも長時間同じ姿勢でいるのはおすすめできません。こまめに姿勢を変えて体を動かす、正しい姿勢を意識するようにして腰痛を予防しましょう。