ストレスは万病の元と言われるように体の大敵です。その中で意外と知られていないことがストレスフルだと筋肉がつきにくいということです。
人間はストレスを感じるとまず最初に脳が反応します。その後脳から自律神経系の交感神経を介して副腎という臓器にストレスに対抗するためのホルモンを分泌するように指令がいきます。ストレスに対抗するホルモンによって筋肉の血流が増加したり、血圧や心拍数を上げることによって体が強いストレスに対抗することが出来るように変化させるのです。これは人間が持っている体を守る為の大事な機能です。
筋トレやスポーツにおいてこのストレス反応が起きて筋肉に負荷がかかると、その筋肉を修復するために今度は交感神経と逆の働きをする副交感神経が働き、筋肉を含む体全体を修復していくのです。この反応が正常に起きることで体が徐々に強くなり筋肉が発達、肥大していきます。
しかし普段からストレスにさらされている人においては筋肉に負荷をかけた後に体を回復させるための副交感神経が働きにくくなっているため筋肉が損傷した部分が上手く修復することが出来ない状態になります。このような状態では筋肉が発達することもできないため筋トレをしても筋肉がなかなかつかないといったことが起きてしまうのです。