腹圧というのは名前の通りお腹にかかる圧のことです。人間の腹部には内臓を収納している空間があり、これを腹腔といいます。腹腔の上を横隔膜、下部を骨盤底筋、後ろ側は多裂筋横から前にかけて腹横筋という具合に筋肉に覆われています。これらの筋肉を使って腹腔にかかる圧力を高めると腹圧が高い状態ができあがります。腹圧が高まると体幹部が筋肉でできたコルセットに巻かれているような状態になり、腰椎や骨盤が支えることができて安定します。腰椎骨盤が安定すれば腰痛になりにくくなるのです。
〇腹圧を高める方法
・ドローイン
ドローインは一言でいうとお腹をへこませたまま呼吸をするエクササイズです。
方法はいくつかありますが、今回は立ったままできるやり方をご紹介します。
①足を肩幅程度に開き、胸を張って背筋を伸ばして姿勢を正します。
②胸を張ったままゆっくりと息を吐きながら下腹部からお腹をへこましていきます。
③お腹をへこんだ状態を10~30秒キープします。この時呼吸は浅く続けます。
④脱力して終わりです。
慣れないうちはお腹に手をあてると動きがわかりやすいと思います。