骨盤の底面に存在する骨盤底筋群は名前こそ聞くけれども正しく理解されていない筋肉だと思います。
骨盤は底に穴が開いている筒型の構造をしています。その穴を塞いでいるようについているのが骨盤底筋群です。
この筋肉が存在することによって、内臓、膀胱、子宮、直腸が支えられています。骨盤底筋は排泄時や女性の妊娠時に重要である他、呼吸とも深い関係があります。息を吸い込むと横隔膜が下がりますが、この時同時に骨盤底も下がります。反対に息を吐くと骨盤底筋群が働き、中心及び上方に収縮します。この事で内臓が横隔膜を押し上げて息を吐く事をスムーズにします。骨盤底筋群も他の筋肉と同様に緊張して緩まなかったり、緩みすぎて収縮しなかったりといった問題が出ます。この事によって便秘や下痢といった症状が現れる場合があります。また、このような状態が続くと腸の運動の正しい動きが損なわれる場合があります。骨盤底筋群は消化器系にも影響するため、慢性的な胃腸障害の場合は骨盤底筋が上手く働かなくなる原因の一つです。