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整体院meguruのブログ

吸い玉、カッピング、吸玉、、これはどれも同じことを指していますが皆様ご存じですか?

吸玉は圧を利用して皮膚を吸引し、血管に作用してそれを拡張し、血液の流れを円滑にします。
この時、血管を流れる血液の量と速度が同時に増大します。吸玉の吸引効果は深部にまで及び、強力な
マッサージ効果で、身体の奥にある古い血を皮膚の表面まで引き出します。
古い血液を流れの良い血管に乗せることにより、血液に溜まった悪玉コレステロールや乳酸など、
いわゆる「毒素」の体外排泄を促進します。また、皮膚緊張が強い場合は筋膜と皮膚が癒着し
血液やリンパ液が流れにくい状態になっているので、吸玉(吸角)によって持ち上げられた皮膚の下に
リンパ液、血液の流れるスペースが確保され、その結果深部に溜まっていた血液、
リンパ液を引き上げ流す事で、体液の流れが改善され、症状の緩和や改善を促すことができます。
 

 

 

カッピングの歴史

カッピングは長い歴史を誇る療法として知られており、紀元前100年頃に中国で作られた書物には、カッピングを意味する言葉が記載されていたようです。
また、ギリシャやエジプトでも、動物の角や陶器・青銅などを用いて施術されていたという説があります。
日本には6世紀頃伝わった説があり、江戸や明治といった近代から盛んにおこなわれてきました。中国医学では中医鍼灸科や推拿科における治療法として、現在に受け継がれています。

カッピングの特徴

最大の特徴は「血液浄化」と「血行の促進」です。
血液には「酸素や栄養素を運ぶ働き」と「二酸化炭素や老廃物を回収する働き」があります。
しかし血流が滞ると、新鮮な酸素や栄養素が循環しにくくなり、その部位の細胞組織には二酸化炭素や老廃物が
溜まってしまう傾向にあります。中医学でいう「瘀血」と呼ばれ”血液が滞っている状態”を指し、様々な不調を
引き起こす原因となります。
カップを皮膚に吸いつけることで、老廃物や二酸化炭素等を含む体液を物理的に吸い上げます。
その結果、血流の改善と老廃物の軽減が期待でき、新鮮な酸素と栄養素をもった血液の循環を促します。
酸素や栄養素が細胞に行き届きやすくなると、細胞組織の新陳代謝がスムーズになり、体温上昇に繋がります。

また、血液中のコレステロールなどが老廃物とともに軽減される効果が期待でき、血管の硬化や血栓の予防、
ダイエットにも繋がります。

カッピングの効果

1. 血行を促進させる

カッピングをすることによる最大の効果として、血行促進が挙げられるでしょう。カップ内が真空状態になるため、外側より空気圧が下がり、カップをあてたところが引っ張られます。こうして、局所の血管を拡張させ、血行促進を図っているのが特徴です。血流をよくすれば老廃物の流れも改善し、血液やじゅうぶんな栄養が身体中に行き渡るでしょう。

2. 睡眠の質がアップ
カッピングにより、睡眠の質を上げる効果も期待できるでしょう。カッピングで血行をよくすることにより、心身の緊張をときほぐし、交感神経と副交感神経の切り替え機能の復活が見込めるからです。
身体機能を24時間コントロールする自律神経には交感神経と副交感神経があり、睡眠時は身体を休ませる副交感神経の作用が強くなります。副交感神経を働かせてリラックスさせれば、休息や睡眠の質を高める効果も期待できます。

3. 全身の疲れを緩和させる

カッピングの血行促進機能は温泉入浴と同じように、疲労回復にも効果があるといわれています。血液の流れがよくなることで、疲労物質の代謝も進み、全身の疲労が抜けやすくなるからです。疲労時のだるさや重たい感じがすっきりとリセットされるため、身体が軽くなるだけでなく、心地よさを感じ取れるようになります。

4. 首・肩など重点的にアプローチすることも可能
カッピングはピンポイントでの施術ができるため、首や肩などのこりへ重点的な対策をとることも可能です。首や肩こりの原因のひとつに血行不良がありますが、カッピングの血行促進によるこりの緩和は大いに期待できます。また
こっている部位を狙い撃ちで施術するだけでなく、筋肉同士の癒着をはがす「筋膜リリース」のような効果も見込めるようです。

5. ストレス解消につながる

カッピングによる血行促進や疲労物質の排出効果は、施術後にスッキリ感を味わうことにもつながります。血行促進により自律神経の作用を正常化することも可能なので、同じく血行促進効果がある入浴後や岩盤浴上がりと同様にリフレッシュできるでしょう。そのため、カッピングは心身のストレス解消にもおすすめです。

6. デトックスやダイエットにも
カッピングは血行改善が見込めることから、デトックスやダイエットにも効果があるといわれています。血液とともにリンパの流れにも影響を与えるカッピングは、新陳代謝のアップが期待できるからです。代謝が上がることで脂肪の燃焼も誘発し、ダイエットしやすい身体づくりを促進します。また、カッピングは内蔵の機能アップも期待でき、悪玉コレステロールや乳酸などの毒素の排出にも効果ありと考える鍼灸師もいるようです。

7. むくみ解消
カッピングの新陳代謝を上げる機能は、身体のむくみ解消にもつながるといわれています。立ち仕事でもデスクワークでも、同じ姿勢を長時間とっていると下半身の血行が悪くなり、むくみの原因になりかねません。その点、カッピングで血行を改善すれば、むくみ改善に加え、有効な冷え性対策としても期待できます。また、血行促進が内臓の働きを高めると水分や老廃物が排出しやすくなり、この点もむくみ解消にひと役買っているようです。

8. 便秘などの改善
全身に刺激を与えるカッピングは、腸にも適度な刺激となることで便秘改善の効果も期待できます。仰向けの状態で腹部にカッピングすれば、腸に刺激が伝わって腸内運動を促すことが可能です。カッピングは便秘薬と違い、急激な変化をおよぼすことがないので、服薬による急激な体調変化が苦手な人にもよいでしょう。

中医学の観点からみるカッピングの効果

①逐寒袪湿
身体の皮膚表面、筋肉から五臓六腑までの寒気、湿気を取り除きます。

②疏通経絡・行気活血
中医学の考え方では、身体の中の組織や器官に気と血を行き渡らせるのが経絡の役割とされます。臓腑や筋肉、皮膚などは気と血が十分に巡ることで健全に機能します。一方で経絡の中で気や血が停滞したり、過不足が起きたりすると、身体に変調が起きます。吸い玉は経絡や経絡上の経穴を使って、経絡を疏通し、気血の流れをスムーズに巡ることで邪気を払って正気を補います。

③消腫止痛・抜毒瀉熱
外傷、感染症などによる腫れを緩和し、悪血、膿を吸いだし痛み止め、また毒を抜き、熱を冷まします。
一言でいえば、吸い玉療法は人体の陰陽のバランスを取り、疲労を解消し、体質を改善し外邪を取り除き、正気を助けるなどを通じて病気の予防治療効果を得ます。

カッピング対象外の人

1.発熱時
2.飲酒後
3.出血性疾患をお持ちの方
4.感染症疾患をお持ちの方
5.重篤な心疾患をお持ちの方
6.高度な動脈硬化症をお持ちの方
7.末期がんの方
8.下肢静脈瘤が強い方
9.安定期前の妊婦さん
10.貧血がひどい場合
11.皮膚炎症を起こしやすい方

当院ではカッピングを治療の一つとして取り入れております。患者様ひとりひとりの症状に合わせて行っていますが、使用するときにはカッピングをする部位に長くて1週間程度の跡が残りますでお声がけさせてもらってから施術していきます。

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