運動というときついと感じる程の負荷をかけないと効果が少ないと思っていませんか?
実はそうでもないんです。
実際に研究では最大筋力の30%以上の負荷で体に起きる変化は横ばいになると言われています。むしろきつくない運動を行うことによって得られる効果というのもあります。その一つに体の動きがスムーズになるというものです。私たちが体を動かす時には脳からの信号が体に伝わり、各関節、筋肉を適切に動かせる能力が必要になります。この時に強い負荷をかけてトレーニングすると筋力を過剰に発揮しようとするあまり、変に力んだり、無駄な動きをしてしまう場合があります。自分に合った負荷で力まずに体を動かすことが出来るとその動きを脳が記憶してその動きが上達してくるのです。自転車に乗るときに最初からギアを重い状態にしているとすごく疲れますよね。最初はギアを軽くしておいて軽くこぐことが出来るようにしておいてスピードが上がってきてから徐々にギアを上げていくようにするとスムーズに自転車に乗れると思います。これと同じようにトレーニングを行う時にも難なくこなせるような重さに慣れて動きを習得してから徐々に負荷を上げていくということが重要になります。
このように段階を踏まないと間違った動きがパターン化してしまい逆に体を動かした時に疲れやすくなったり、怪我をしやすくなってしまうのです。