リモートワークの普及で家で過ごす時間が増えた方も多いと思います。そんな時に運動不足を解消したいからと急に激しい運動を行うと体への負担が大きく、怪我を引き起こす可能性があります。
筋力が弱くなると、自分が頭の中で「できる」と思っている動作と、実際の動きにズレが生じやすくなります。ちょっとした段差などでつまずいてしまうのはその代表的な例です。自分ではつま先を上げて段差を越えることができると思っているのに、実際には太ももやすねの筋力が低下しているためにつま先が上がりきらず、つまずきやすくなってしまうのです。
また、体を動かさないことによって関節も硬くなります。このような状態で急に激しい運動を始めると、身体的に様々なリスクを伴う可能性があるのです。
運動不足解消のためにウォーキングやジョギングを始める場合は次のようなことを意識してみましょう。
①初めは近所を10分程度歩く。またはゆっくり走るなど無理のない範囲から始める
②①を続けて体が慣れてきたら、15分、20分と徐々に距離や強度を上げていく
③ジョギングの場合、疲れたら歩いても良い。体力が回復してきたらまた走るなど自分が楽しめるペースで続ける
また、運動を始める前には、膝の屈伸や手首足首を回すといった準備体操を2~3分程度でいいので行いましょう。筋肉の柔軟性を高めたり、関節の動きをよくしておくことで、体への負担の軽減につながります。