厳しい暑さが続く中、注意したいのが熱中症です。熱中症予防には、脱水の一歩手前のかくれ脱水のうちに対処することが大切です。
〇かくれ脱水とは
脱水症の症状がみられる一歩手前の段階で、身体の水分量が減っているのに脱水の症状がはっきり出ず、自覚症状もない状態をかくれ脱水と呼んでいます。
私たちの身体は、息を吐いたり排泄したりするだけで常に水分を失っています。そこで、脱水にならないように食事や飲水などで水分を摂り、体内の水分量を調整しているのです。
気温が上がる夏の身体は、汗などで失われる水分量も増えるため、常にかくれ脱水との綱渡り状態となります。自覚症状がないからこそ、普段から対処することが重要なのです。
〇かくれ脱水を疑う症状
・皮膚のつやがなく、乾燥しがさつく
・口の中がねばつく
・食べ物がパサつき、唾が少なくスムーズに飲み込めない
・便秘、あるいは以前よりひどくなった
・足のむくみがあり、靴下を脱いだ跡が10分以上残る
〇かくれ脱水予防のポイント
①体調の変化に気づく
なんとなくだるい、疲れやすい、眠い、喉が乾きやすいなど些細な体調変化も見逃さないようにしましょう。
②規則正しい生活を送る
生活の乱れはかくれ脱水につながります。規則正しい生活を送り、疲れをためないことが大切です。
③こまめに水分補給をする
目安はコップ1杯程度の水を1日8回、「喉が渇く前」に行うように心がけましょう。